title:オヤジからのキラーパス

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


Feeded by morning star
【--/--/-- --:-- 】 スポンサー広告 | コメント(-) | トラックバック(-) |

昨夜、仕事を終えて自宅の最寄りの駅に降り立ったとき、携帯が鳴った。かけてきたのは息子であった。「いま、どこ?何している?」意味不明な問いかけに、「駅だけど、なに?」と答えると、家は停電しているというではないか。このへんはいつもと変わりないな…、とあたりを見渡してみると、信号機が消えている。停電というとあたり一帯が真っ暗になっていしまうイメージがあるが、そうでもないらしい。どこがに不具合があっても、それを回避して電気を供給するシステムが働いているのかもしれない。

帰り道では、特別いつもと違った様子は見られない。しかし、家の近くまで来てみると、闇が口を開けたように、そのあたりだけがぽっかりと暗闇に包まれていた。その数メートル先からはいつもと変わらぬように灯りがついている。不思議な光景だった。

まず、マンションに入ろうとするが、オートロックが反応しない。通用口の門扉の鍵を開けて敷地内に入ると、緊急用の発電機が回っているのか、足もとや廊下など最低限の照明は確保されていた。エレベーターは当然のように動かない。階段を上って家にたどりつくと、家族が蝋燭を灯し、リビングに佇んでいた。聞くと停電した時に、娘はシャワー中だったそうだが、給湯が止まったという。お湯が出なくなったのかと思ったら、水そのものが出なくなったらしい。試しにキッチンの蛇口をひねってみたが、一滴の水も出ない。うちのマンションでは、電気が止まると給水もストップしてしまうことを初めて知った。水が止まったことで最初に心配したのは、飲み水よりもトイレの水のことだった。とにかく通電するのをじっと待っていても意味がないので、早々に寝ることにした。

朝になると、何事もなかったかのように、いつもと同じ一日が始まっていた。妻は弁当作りに追われ、子供たちは寝ぼけ眼をこすりながら朝食を口に運び、俺はといえば布団の中で惰眠をむさぼっていた、その時だ。突然、家中の電気が消える。テレビも、暖房も、水道も止まり、怠惰な朝の喧騒が静まり返った。調理中だったガスコンロだけがかすかな音を立てている。一瞬にして家族全員の目が覚めた。幸いほんの1分ほどで停電は回復したが、朝の短い空白は、つい昨日のことすら忘れかけていた自分たちへの小さな警告にも思えた。




Feeded by morning star
【2013/02/05 19:40 】 Diary | コメント(0) | トラックバック(0) |












管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://killerpass.blog56.fc2.com/tb.php/312-37fdad01

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。