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title:オヤジからのキラーパス

昨日、打ち合わせ先に向かうためにいつもより早い電車に乗った。先客は5、6名ほどしかおらず、楽々と座ることができた。少々睡眠不足である身には、ゆっくりと座っていける通勤電車というのはありがたかった。俺は座るなり、車窓から差し込む柔らかな朝の陽光を浴びながら、うつらうつらとまどろみ始めた。

いくつめかの駅に停車したときのことだった。眼を覚ますといつのまにか席もあらかた埋まっていた。数名の客が乗り込んできて、空いている席へと散っていく。最後に一人の女性が、ゆっくりと乗り込んできた。上品な顔立ちをした40歳ぐらいの女性だ。目が合い、軽く会釈をされた(ような気がした)。そして、1席だけぽっかりと空いた俺の目の前の席に優雅に腰をおろした。それはまるで彼女のために残されていた席であるかのように見えた。しかるべきところにしかるべきものがすんなりと収まっていく破綻のなさ。なんだか気持ちのいい朝ではないか。ゆっくりと周りを見回す。車内は通勤時間とは思えない和やかな雰囲気に包まれていた。と、その瞬間。あることに気付いた…。

なんと!乗客全員が、女性ではないか。

つまりは、俺が今まで眠り呆けていたのは女性専用車両だったのだ。慌てて席を立ち、隣の車両に移る。先ほどの女性の会釈のような軽い笑みは、「あなた、車両をお間違いよ」という意味だったのかも…。俺が去った後方の車両では、たくさんの失笑がこぼれたに違いない。




Feeded by morning star
【2010/10/28 17:37 】 Diary | コメント(0) | トラックバック(0) |












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