title:オヤジからのキラーパス

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Feeded by morning star
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「駒野のショットがクロスバーを叩いた夜、日本国中が悲嘆に暮れたと聞く。そして、その翌日からは日本代表と彼らを率いた岡田監督に対する賞賛の嵐が吹き荒れていることも私の耳に届いている。それほど大声だからだ。

確かに、今大会の日本チームの戦いぶりは見事なものだった。そして、大会直前になってこれまでの中心選手を切り捨て、CBの前にアンカーを配して緻密な守備ブロックを形成するやり方を採用した岡田監督の決断と勇気も、大いに賞賛に値するものだった。大会直前で、チームの戦い方を変えるには勇気がいるものだ。ベスト16という結果は、彼のリアリズムがもたらしたものだと言っても過言ではないだろう。

しかし、それでも私にはあえて言っておきたいことがある。直前の戦術変更に至るまでの2年半という時間はいったいなんだったのかということだ。CL準決勝でインテルがバルセロナに対してやってのけたようなサッカーに辿り着くまで、そんなに時間が必要だったと言うのだろうか。深く引いて守備ブロックをつくって組織的に守るモリーニョのやり方は、短期間でカタチになり、成果も出しやすい。結局、岡田監督はモリーニョのサッカーに頼らざるを得なかった。これでは、極上のボルドーをご用意しますと言われたのに熟成が間に合わなかったからと、葡萄ジュースを飲まされたようなものだ。確かにおいしいが、まったく酔えない。

もう一度言っておくが、私は岡田監督の大会直前の決断は正しかったと思っている。だが、それは自分がやろうとしてきたことが結局はできなかったということでもある。彼の決断とその成果への評価とは別に、これはしっかり押さえておかなくてはいけない。2年半という時間は、彼にとって十分な時間ではなかったのであろうか。それだけの時間があればかなりのことが可能になるのを私は知っている。

今回私が最も酔わせてもらったのは、チリワインだ。その醸し手であるビエルサがチリ代表監督の職に就いたのは、2007年8 月のことだ。岡田監督の就任より少し早かったに過ぎない。それでも彼は限られた時間の中で極上のワインをつくり上げて見せた。問題は、つくり手の知識と経験と才能である。チームがクリエイティブであるためには、監督がクリエイティブでなければならない。どんなに上等な葡萄を用意しようとも、つくり手にそれだけの技量がなければ平凡なワインしか醸せない。フランスを見たまえ。十分な質の葡萄は揃っていたはずだが、ドメネクはそれをビネガーにしてしまった。

チームづくりに失敗して、守備的な戦術に切り替えて結果を出した岡田監督だが、その中でも彼は2つの間違いを犯したと私は思っている。この過ちがなければ、結果はまた違ったものになっていたかもしれない。

ひとつは、本田を前を向いてプレーできる位置に置かなかったことだ。ワントップに若く荒々しい森本を置き、大久保を外して本田をその位置に。どうだね。私が相手監督だったら、かなり恐怖に感じるだろう。岡田監督は、「蝿がたかるようにチャレンジする」と言っていたが、まさか本当に大久保という蝿を起用するとは思ってもいなかった。彼は確かに相手にとってうるさい存在ではあるが、残念ながら蝿におびえる人間はいない。大久保は、森本という脅威をベンチに置き、本田を今までに経験したことのないポジションで起用してまで必要なピースだったのだろうか。大いに疑問だ。

2つめは、パラグアイ戦でのあまりに臆病な試合運びだ。相手への尊敬は大切なことだが、過剰な尊敬はいい結果を生まない。ましてや相手はブラジルでもなければ、スペインでもない。あの試合、なぜ、デンマーク戦のように戦えなかったのか。なぜ、自らご褒美を放棄してしまったのか。自らリスクを取るほんのちょっとの勇気があれば、もっといいご褒美を貰える可能性があったはずだ。

岡田監督は、チームづくりに失敗し、そして現実的な路線に舵を切った後でも、2つのミスを犯した。だが、それももう終わったことだ。そろそろ、前に進み始める時だ。今後、日本のサッカー界が、質のよい葡萄を育み続け、そしてそれが常に正しいつくり手のもとで醸されることを期待している。たとえ前任者が突然倒れようとだ(笑)。今回のような「失われた時間」は2度とつくってはならない」



*オツムは俺のもうひとつのHN



Feeded by morning star
【2010/07/02 16:31 】 Football | コメント(4) | トラックバック(0) |

オツムさえてるね。

日本が敗退したらWカップを見もしなくなった人たちは、
まともなサッカーファンではないし、そういう人たちが
酒場で幅をきかせているようでは、日本はまだまだだなあ^^;
Wカップこれからがおもしろいのに。

Returned by wak #-|URL|
【2010/07/05 19:32】[ 編集 ]

wakさんへ

>オツムさえてるね。
例の店でこのエントリを読んだというスーちゃんと話をしたら、
これがオシム節によるパロディだと認識されてませんでした(笑)。
まだまだです。

>Wカップこれからがおもしろいのに。
でも、もうあと4試合しかないのですね…。

Returned by morning star #pceUkMPA|URL|
【2010/07/06 11:31】[ 編集 ]

絶品のエントリーですね。ワインの例えが、おつむサンよりおつむサン。フランスなんか酢になっちゃってるし。アルゼンチンワインは、最高品種の葡萄だったけど、熟成しきらず?

Returned by いのすけ #-|URL|
【2010/07/06 12:52】[ 編集 ]

いのすけさんへ

>アルゼンチンワインは、最高品種の葡萄だったけど、熟成しきらず?
「マラドーナ」という天然酵母を用い、
そこそこの味わいに仕上げてきたのですが、
やはりそれ以上を目指すには限界がありましたね。
パーカー・ポイントで95点以上獲得しようと思うのであれば、
味わいの構成や方向性をきちんと設計してから、
それに見合った品種の葡萄を選び、その割合を考え、
しかるべき管理の下に醸す必要があるようですね。
モダン・フットボールの世界においては、
自然発酵では限界があるように思えます。

Returned by morning star #pceUkMPA|URL|
【2010/07/06 13:53】[ 編集 ]












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