title:オヤジからのキラーパス

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Feeded by morning star
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昨日とうって変わって今日はまさに快晴。いかにも春らしい陽気の中を電車は走っていた。車窓からは、まだ見ごろを保っている桜も見える。通勤のラッシュがゆるやかにほどけ、ようやく“輸送機関”から“乗り物”へと本来の顔を取り戻した車内は、どこかのんびりとした雰囲気ですこぶる気持ちがいい。が、その車内で事件は起きた…。

途中の駅から、いかにも今どきのコギャルといったいでたちの女の子が乗り込んできた。彼女は俺の向かいに席を確保すると、ポーチを取り出し、やおら化粧をし始めた。最近ではよく見かける風景である。公序良俗に関する感性が人とずれているらしい俺にとっては、さほど目くじらを立てるほどのことでもない。むしろ揺れる電車の中で見る見る化粧を仕上げていくその手際のよさに思わず見とれていた。

ファンデーションに始まり、チーク、リップ、アイブロー、アイシャドウ、アイライン…。ポーチからは次々と化粧用品が取り出され、それこそあっという間に別人がつくり上げられていく。揺れる車内で彼女がビューラーを使ったときは、さすがの俺も「危なっかしいなぁ」と眉をひそめてしまった。が、それはまだまだ序の口であった…。

まつ毛にカールをつけ終えた彼女は続いてマスカラを取り出し塗り始めた。そしてコンパクトで入念にそのできばえをチェックし、マスカラをポーチに仕舞い込む。「はい、一丁上がり!」と思いきや、彼女の化粧はそれで終わりではなかった。さらに彼女はポーチから裁縫で使う待ち針を取り出す。「…?」予期せぬアイテムの登場に、いたく好奇心をそそられる俺。俺は彼女が手にした待ち針の行き先をじっと見守る。そして、その待ち針は…、

「えっ、えええ!!」

「や、やめてくれぇーーー!!!」

なんと!彼女は揺れる車内で、コンパクトを覗き込みながらその待ち針でマスカラを塗ったまつ毛をほぐし始めたのだ!

「ひぃ~!こ、怖い!!!!」

思わずお尻の穴がキュッと締まった。括約筋は随意筋だから、正しくは俺が締めたのだが。

いたずらに想像力がたくましい俺は、つい待ち針が彼女の柔らかな角膜をプチンと突き破り、眼底へ向けてズブリと差し込まれるシーンを思い浮かべてしまう。そのイメージは振り払っても、振り払っても消えない。当たり前だ。目の前でそんなことされたら、想像するなと言うほうが無茶だ。

いったいそんな時間がどのくらい続いただろうか。彼女がすべての道具をポーチに仕舞い込み、化粧を終えたのを確認し終わったとき、俺の口からは大きな吐息が漏れた。どうやら、息もできずにその恐怖の光景を見ていたらしい。

ポカポカ陽気の中で凍りついた気分は、いまだ完全には氷解していない。こうしてブログに書いてみても、あの恐怖が和らぐものでもない。自分の小心ぶりを改めて思い知らされた朝の出来事だった。


Feeded by morning star
【2006/04/06 13:30 】 Diary | コメント(2) | トラックバック(0) |

私も一度こちらの電車で変身の様子を見た事があります。
女性の私が言うのもなんですが
女は化けられます。
失礼を承知で申しますと大した事のない
お顔がかなりの美人になってしまう。
悔しいくらいです。
さすがに待ち針は登場しませんでしたが・・・。
美しくなるには痛みを覚悟って事でしょうか。
それにしても公共の面前では閉口してしまいます。

Returned by ともちゃん #-|URL|
【2006/04/06 22:04】[ 編集 ]

中には化粧を終えた後、朝食にとりかかる人もいます。
彼女たちにとっては、電車内も完全な自宅状態ですね。
そのうち、パジャマで乗り込んできて、
着替えから始めてくれる人が出てこないかと期待しています(笑)。

Returned by morning_star #VizADBpE|URL|
【2006/04/07 11:57】[ 編集 ]












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