title:オヤジからのキラーパス

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Feeded by morning star
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人並みに夢を持ったことがある。夢と言えるほど大げさなものでもないが、ぼんやりと「こんなものになれたらいいなぁ」、「こんなふうに生きられたらいいなぁ」と思い描き、憧れたものがいくつかあった。たとえばそれは、次のようなものだった。

自動車運転手
これは正確に言うと「なりたかったもの」ではないのかもしれない。そもそも「職業」とか「仕事」とかの概念がまだ明確ではなかった幼稚園児の頃に夢想したことだ。「車を運転してみたいと思っていた」ぐらいの感じかな。当時の俺は、自動車とはハンドルを動かすエネルギーを増幅して走るものだと思っていた。真っ直ぐな道を走っていて、父親に「ハンドルを動かしていないのに、どうして車が動いているの?」と聞いた記憶がある。

プロ野球選手
父親の実家に帰省した時に、祖母に「いっぱい勉強しなさい」と言われて「僕はプロ野球選手になるけん、勉強はせんでもええんや」と言った記憶がある。そんな俺に、昔教師をしていた祖母は「プロ野球選手やら誰もがなれるわけやないんやけん、しっかり勉強せないかんよ」と言った。勉強をして、いい大学に入れば、いい生活ができるという神話が、まだリアリティを持っていた頃の話だ。俺には、ちゃんと勉強するよりも、プロ野球の選手になるほうがずっと簡単なことのように思えた。

探偵
小学校の卒業時に将来の夢として「探偵になりたい」と書いた。もちろん素行調査などを生業とするような探偵ではない。ホームズとかポワロのように、難事件を明晰な頭脳で見事解決する、いわゆる「名探偵」になりたかったのだ。当時はアポロが月面到達という偉業を成し遂げた直後で、男子のほとんどが「宇宙飛行士になりたい」と書いていたのを覚えている。とにかく、皆と一緒というのが気に食わなかった。というか、何も考えずにとりあえず皆と同じように「右へ倣え」するという行為が嫌だった。仲のいい友達には「絶対に、宇宙飛行士って書くなよ」と言って回った。

プロ・フットボーラー
中学に入ってフットボールを始めた。その頃日本にプロ・フットボールは存在していなかったので、イングランドか西ドイツでプロ選手になることを想定していた。この頃、俺にとってのアイドルは、マンチェスターUのジョージ・ベストというウイング・プレーヤーだった。彼は「5人目のビートルズ」とか「初めて女性を競技場にひきつけたフットボーラー」と呼ばれた、当時を代表するセックス・シンボルの一人だった。長髪をなびかせながらドリブルで切り込んでいく姿は、とにかくセクシーだった。ちょうど色気づいた頃だったから、彼のように世界的規模でモテたいという大それた夢を抱いていたのかもしれない。

作家
いろいろなエッセイや私小説風の作品を読んだが、俺は人と違ったところばかりを読み取っていたのかもしれない。そんな歪んだ読書のおかげで、俺の中にはえらく歪んだ作家像が結ばれていった。つまり…。いつも酒を呑んでいる。やたら旨いものを食っている。比較的簡単に借金ができる。その借金を律儀に返す必要はない。女に眼がない、だらしない。生きている合間に仕事をすればいい。自堕落な生活を送っていても批難の眼で見られない。良心の呵責さえ感じていればそれで許される。傲慢にして小心者…etc. 作家になって何かを表現したかったわけではない。ただ、そういうふうに暮らせたらいいなぁと身勝手なことを考えていただけである。


こうして書いてきて改めて思うが、俺は何かになりたいと夢見ながら、それに向けて具体的な努力をしたことがない。何もせず、ただ、いたずらに夢想していただけだった。可能性を求めて尽力するのではなく、無為に過ごすことによって自らの可能性を狭めながら生きてきて、結局今いるところに流れ着いてしまったという気がしないでもない。俺はそういう輩がいちばん嫌いだ。




Feeded by morning star
【2007/01/19 16:58 】 Old Days | コメント(10) | トラックバック(0) |

ほんとうに子供のころの夢が現実になった人は少ないと思います。自分の夢もやっぱり、野球選手でしたね。今考えるとものすごく大変な職業だと思います。少し野球が上手くてもプロになるのはほんのわずかな才能のある人しかなれないとわかりました。でも自分の子供には、現実を教えるよりもまだ、夢を追っかけてほしいと思います。家の子の夢は、「電車」だそうです。これにはなれないな~。

Returned by ラビット #-|URL|
【2007/01/19 18:58】[ 編集 ]

子供時代私はスチュワーデス(当時の言い方)
プロボーラーになりたかったです。
全部テレビの影響です。
大人になれば何にでもなれると思っていました。

自分の娘達にも自分の納得する職について欲しいです。

Returned by ともちゃん #-|URL|
【2007/01/19 20:04】[ 編集 ]

なりたかったもの

花よめさん


馬鹿な女や馬鹿な犬ほどかわいい・・・っていう男がいる。

父もそういうタイプだった。
女が勉強して、どうする!って、大学行くのも反対だった。婚期が遅れるのを心配したんでしょう。娘には、頭でっかちより、家事が完璧にできて愛嬌のある女の子になって欲しかったんでしょう。

そういう父の期待に応えることができなかった私は、悪い男に騙されて、花よめさんになりそこねた。

家事もろくにできない今のアタシ、子どもの頃の父の言葉の意味がようやくわかってきた。
もう遅いけどね・・・え、遅くないかなぁ・・・?


Returned by すみれ #qjsITxmk|URL|
【2007/01/19 20:22】[ 編集 ]

そういえば子供のころの夢ってあまりなかったように思います。
なりたいというか、なんとなく親の職業と同じになるんだろうな~と思っていました。
結局は全然違いましたけど。

Returned by マスター(リハビリ中) #-|URL|
【2007/01/20 05:31】[ 編集 ]

夢ね・・・
転勤の無い人と結婚する事でした。
両親の近くに住みたかったから。
そして今、転勤族と結婚して10年。
旦那さんについて行かないという選択肢を見つけてしまいました。
これって夢は叶ってるのでしょうか?(笑)

Returned by 不良主婦 #FxU.wtQM|URL|
【2007/01/22 14:13】[ 編集 ]

ラビットさんへ

私たちの子供の頃はプロスポーツというと
野球と相撲ぐらいしかありませんでしたからね。

息子さんの夢、笑えました。
夢が叶えばそれこそ「電車男」ですね(笑)。

Returned by morning star #VizADBpE|URL|
【2007/01/22 15:13】[ 編集 ]

ともちゃんへ

スチュワーデスは、私にとっても憧れの職業です…(謎)。

Returned by morning star #VizADBpE|URL|
【2007/01/22 15:14】[ 編集 ]

すみれさんへ

「花よめさん」という夢はもう叶っているのでは…?

>馬鹿な女や馬鹿な犬ほどかわいい・・・っていう男がいる。
そうですかね。私は賢い女と賢い犬が好きです。

Returned by morning star #VizADBpE|URL|
【2007/01/22 15:17】[ 編集 ]

マスターさんへ

>なんとなく親の職業と同じになるんだろうな~と思っていました。
ということは、お父様は商売をなさっていたのか、
職人さんだったのでしょうか。
うちは平凡なサラリーマン家庭だったので、
そういう家がうらやましくてしようがありませんでした。

Returned by morning star #VizADBpE|URL|
【2007/01/22 15:21】[ 編集 ]

不良主婦さんへ

>旦那さんについて行かないという選択肢を見つけてしまいました。
逆転の発想ですね(笑)。
>これって夢は叶ってるのでしょうか?(笑)
「転勤のない人」と「結婚」して「両親の近く」に住む。
3つのうち2つも夢を叶えているじゃないですか。
夢のすべてを叶えるのは、なかなか難しいですよね。

Returned by morning star #VizADBpE|URL|
【2007/01/22 15:59】[ 編集 ]












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