title:オヤジからのキラーパス

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Feeded by morning star
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実を言うと、俺は高いところが苦手だ。いわゆる、高所恐怖症と言ってもいいかもしれない。身近なところでは、ガラス張りのエレベーターが苦痛だ。あれは、落下を疑似体験させる趣味の悪い装置に過ぎない。わざわざガラス張りとは、余計なお世話である。高層ビルや展望台もあまり好きではない。遠景を眺めている分にはなんとかなるのだが、窓際から下を見ることはできない。高架電線の工事員やトビ職などが高所で作業をしている姿もいけない。やめておけばいいのに、つい自分をその人物に置き換えてしまう。

思い返してみると、幼かった頃には高いところを特別に怖いと思ったことはなかった。小学校の校庭にあった登り棒でもよく遊んでいた。高さに対する耐性は、人並みだったのではないかと思う。それがある日のこと、どこかの屋上で「ここから飛び降りたらどうなるのだろう」とふと考えた瞬間から、高いところが怖くなってしまった。正確に言うと、「そんな好奇心に駆られて、俺は本当にここから飛び降りてしまうのではないだろうか」という思いが、俺を震え上がらせた。そもそもは、そんなことをしてしまいそうな自分が怖かったのだが、それはやがて高さそのものへの恐怖となっていった。

そんな俺だが、2,3年前、ふとしたきっかけで、地方でオンエアされるCMに消防士役で出ることになった。ホースから水が勢いよく飛び出し、その反動で宙に舞い上がるという役だった。実際の撮影では、消防服の下に着用したコルセットに仕込まれたワイヤーで宙に吊り上げられた。リハーサル中、ふと周りを見やると俺は近くにあった信号機より高い位置まで吊り上げられていた。高所恐怖症の俺にとっては十分すぎるほどの高さだ。結局その日、俺はリハーサルを含め30数回も宙に吊り上げられ、ようやく撮影を終えることができた。

撮影では、テイクを重ねるに連れ、監督から要求される演技も複雑でニュアンスのあるものになっていった。うまくこなせなくてNGになれば、カメラクルーや音声さん、照明さん、大道具さん、エキストラなど総勢数十人もやり直しとなる。撮影中は、とにかく次々に追加される演技を忠実にこなすことで精一杯。それが俺を恐怖から遠ざけたのだろう。高さを怖がる余裕すらなかった。

しかし、この撮影を経験したからといって、高所恐怖症を克服できたわけではない。今でもやはり高いところは怖い。ただ、このときは目の前の現実といやおうなく対峙せざるを得ない状況に置かれていた。そこに、恐怖は存在しなかった。きっと、多くの場合、恐怖とは想像力の産物に過ぎないのだろう。




Feeded by morning star
【2006/11/01 17:36 】 Diary | コメント(14) | トラックバック(0) |

私も高所恐怖症です。
スカイダイビングなんかやったら、
パラシュートを開く前に失神すると思います。
そして再び天に昇ることでしょう。

Returned by びっきい #-|URL|
【2006/11/01 21:47】[ 編集 ]

東京タワー・・・
こちらも苦手ですか?
良く目にするけれど、上る機会ってなかなかないですよね。

Returned by 不良主婦 #-|URL|
【2006/11/02 08:02】[ 編集 ]

びっきいさんへ

飛行機ですら離着時にはカラダが硬くなるのに、
スカイダイビングなんてやる人の気が知れません。

多分びっきいさんも私も想像力に
富みすぎているのでしょうね(笑)。

Returned by morning star #VizADBpE|URL|
【2006/11/02 10:45】[ 編集 ]

私も高いところ大嫌いです。
バンジージャンプなんて死んでもできません。

このあいだサンシャインの59階のバイキング行きましたが、食べていても味わって食べられませんでした。

やっぱり、高いところから飛び降りたらどうなる?っていうのを考えるから恐いんでしょうね。

Returned by ラビット #-|URL|
【2006/11/02 10:49】[ 編集 ]

不良主婦さんへ

東京タワーには小学校のときに上りました。
確かあそこの展望台には足元に透明なアクリル板か
何かが嵌め込まれてして下が見えるようになっていましたね。
そのときは平気でした。

大学時代に訪れたときには、
そこへは近寄れませんでした。

Returned by morning star #VizADBpE|URL|
【2006/11/02 10:53】[ 編集 ]

ラビットさんへ

何故か高所恐怖症は男性に多いみたいですね…。
ラビットさんも想像力が豊かなようで…(笑)。

私の場合は、「落ちたらどうなるんだろうか」という想像よりも、
「自分は本当に飛び込んでしまうのではないだろうか」という恐怖ですね。
そういう意味では、時々電車も怖いです。

Returned by morning star #VizADBpE|URL|
【2006/11/02 10:56】[ 編集 ]

恐怖は想像力の産物、その通りですね。
世の中で最も恐いもの、それは歩道橋です。
柵を乗り越えてしまう自分を想像してしまうからです。
逆に、どんなに高層のビルで床や壁が透明であろうと、
自分が何もできないのなら、全く恐くありません。

あと恐いのは高いところからモノを落としてしまうこと、
高いところから地面に落ちる自分の影、でしょうか。

Returned by ピッチャー江草 #-|URL|
【2006/11/02 12:29】[ 編集 ]

ピッチャー江草さんへ

そういえばピッチャー江草さんは歩道橋恐怖症でしたね。
そのせいで同行していてよく遠回りさせられました(笑)。

>柵を乗り越えてしまう自分を想像してしまうからです。
これは私が感じる恐怖と似てますね。

>あと恐いのは高いところからモノを落としてしまうこと、
>高いところから地面に落ちる自分の影、でしょうか。
どちらも自分が高いところにいるというのが前提ですよね。
そもそも、その状況だけで、嫌です(笑)。

Returned by morning star #VizADBpE|URL|
【2006/11/02 12:54】[ 編集 ]

消防士役でCMなんてどういう成り行きか
気になります。
ガラス張りのエレベーター最近こちらにも出来ましたが
しょっちゅう止まるらしくニュースに何回も出ています。
私は絶対乗りたくありません。

Returned by ともちゃん #-|URL|
【2006/11/02 12:59】[ 編集 ]

ともちゃんへ

そのCMのプロデューサー、監督と私が
知り合いであったことから出演を打診されました。
予算がたくさんあるわけではなかったので、
彼らの知人の中からキャスティングしたというわけです。
当初の打ち合わせでは、ほんの数回
吊り上げられるだけでよかったはずだったのですがね…。

しかし、彼らから見ると、
知り合いの中で私がいちばん消防士らしいのでしょうか(笑)。

Returned by morning star #VizADBpE|URL|
【2006/11/02 13:18】[ 編集 ]

突然お邪魔します。
今回はじめて拝見させていただきました。
これからもちょくちょくお邪魔します。
それでは。応援ポチ^^

Returned by あや #mQop/nM.|URL|
【2006/11/02 15:40】[ 編集 ]

あやさんへ

ようこそ、いらっしゃいませ。
つまらないことを書き連ねていますが、
気が向いたらまた覗いてみてください。

Returned by morning star #VizADBpE|URL|
【2006/11/02 19:37】[ 編集 ]

僕も高いとこは苦手です。
いろいろダメだけど、観覧車なんかが最悪です。
高くて、狭くて、いたぶるように遅い。
人が高いところから、下を覗き込んだりしたりしてるのを
見てるだけでも怖い。

それから、幽霊も怖い。
確かに、人間の恐怖はイメージの産物だ。
だから、想像力が豊かな子供の頃の方が、幽霊は断然怖い。
でも、イメージできるということは人には大切なことだよ。
恋愛も、芸術も、セックスも、音楽も、なんでもかんでも、
イメージがなきゃできない。
幽霊を怖がらない子供が増えたら、その方が怖い。

でも、不思議と、あの吊りメーションは怖くなかった。
僕もも仕事熱心と言うことか・・・・






Returned by 古野ですが #-|URL|
【2006/11/02 19:45】[ 編集 ]

古野ですがさんへ

古野さんですがさんも、高いところがお嫌いでしたか。
その割には何回も吊るしてくれましたね(笑)。

怖がりな私には、まだかろうじて
想像力のかけらが残っているということですね。
すり減らさないように生きていきます。

Returned by morning star #VizADBpE|URL|
【2006/11/03 14:22】[ 編集 ]












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