title:オヤジからのキラーパス

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Feeded by morning star
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昨夜、東京地方では多くの交通機関が台風の影響でストップした。遅くまで残業していた俺も大いにとばっちりを受けた…といいたいところだが、意外にも被害は最小限にとどまった。

仕事を終えたのは、深夜1時20分ごろ。雨は止んだものの、まだ強風が吹き荒れる渋谷の街を駅へと向かった。本来ならとっくに終電の終わっている時間だが、構内に電気が灯っているのが見える。地下構内へと降りていくと、駅員が最終の臨時列車が出るところだという。これ幸いと待つこと数分。無人の臨時列車がホームに滑り込んできた。

数分待って、電車が動き始める。10両編成の電車に、1両あたり乗客が1人いるかいないか…。同じ車両には、20代と思われる女性が乗っているだけ。ずっとスマートホンをいじっている。前日も3時半ごろまで残業していた俺は、乗り過ごしていけないと思いながらも、とろりと眠りに落ちてしまった。

次に目を覚ました時、電車は降りるべき駅のすぐ手前まで来ていた。スマートホンの彼女は、額に手を当ててうつむいている。時間は深夜の2時過ぎ。降車駅に着いて、電車から降りようとしたときに、寝ていると思っていた彼女が顔を上げた。それまで髪に隠れていて見えなかったが、実はハンカチを目に当てて泣いていたらしい。目がうるんで、真っ赤に染まっていた。

ホームに降り立ったのは俺だけだった。電車の中を見ると、俺たちが乗っていた車両の前後数両には人影も見えない。いまや彼女の貸切となった電車が深夜の暗闇の中に消えて行った。


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Feeded by morning star
【2012/06/20 17:33 】 Diary | コメント(0) | トラックバック(1) |

今日は、いつもより少し遅い電車に乗って出社した。途中駅で60過ぎと思われる夫婦が乗ってきた。暮らしぶりの裕福さが上品さとなってにじみ出ているような夫婦だった。二人とも喪服姿だった。

混雑した電車の中で、二人はひとつの吊皮を共有していた。吊皮を握った夫の手の上に夫人の手が乗せられていた。二人とも、とてもその年齢とは思えない、皺のない白いきれいな手をしていた。それは、朝の通勤時間には場違いな、えらく艶やかでエロティックな存在に見えた。



Feeded by morning star
【2012/06/12 15:12 】 Diary | コメント(0) | トラックバック(1) |

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