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title:オヤジからのキラーパス

上海万博のPR曲の盗作問題が世間をにぎわせている。「盗作した作曲家はすでに殺されている」という物騒な噂も飛び交っているようなので、ちょいとインターネット上をうろついてみた。あちこちをブラブラしているうちに「日本の有名曲も結構パクリだ」みたいなところから、具体的に「この曲はあの曲とそっくり」を列挙したサイトに漂着して、そこで懐かしい名前に遭遇した。

それは「榊原郁恵の『夏のお嬢さん』は、スージー・クワトロの『The Wild One』とそっくり」という記事だった。もちろん懐かしいのは榊原郁恵ではなく、スージー・クワトロの方だ。小柄な体躯を黒い皮のジャンプスーツに包み、野郎3人を引き連れ、ベースをかき鳴らしながらハスキーボイスで熱唱するパワフルな姐さんだった。『Can the Can』『48 Crash』などのヒットで知られ、『The Wild One』もそのうちのひとつだ。『Devil Gate Drive』という、どことなくエルビス・プレスリーを思わせるような曲もあったっけ。

あれは、中学生だったか、高校に入ったばかりのころだったか、ロック雑誌に彼女のインタビューが載っていた。その中で彼女が「ベースの振動が股間に響くと、エクスタシーを感じるわ」みたいなことを言っていて、俺はその記事を読んだだけで、彼女と同じ部分を硬くしたものだった。頭の中では、ベースを弾きながらエクスタシーに浸る彼女の姿がグルグルと回り続けた。幼いって、幸せだ。

懐かしくなって、彼女の動画を探してみたら、そんなに数は多くはないもののYou Tubeにちゃんとあった。『The Wild One』もいくつかのバージョンがUPされていたけど、なんとそのうちのひとつにあるではないか。何がって、スージー姐さんがベースのボディのエッジ部分を股間に当ててプレイする姿がだ。動画の真ん中過ぎあたりの間奏部分、時間で言うと2分30秒ごろ。これが俺が幼きころ、妄想を膨らませた伝説のベースプレイなのか。インタビューの発言の過激さに比べると、思ったよりも抑制的で、あっさりしている。もっと煽情的にパフォーマンスしてもいいのでは、と物足りなく感じるのは、俺がおじさんになったせいか。はたまた、当時の妄想が大きすぎたせいか。多分、その両方だろう。

あのころはブリティッシュ・ハードロック全盛だったが、Suzi Quatroや Grand Funk Railroadみたいな、ストレートでシンプルで能天気なロックもあり、プログレやら、フォーク・カントリー、グラム、サイケ、いろんなロックがあった。そういえば Chicago Chaseなどブラスロックなんてのもあったな。上海万博の盗作問題から、ずいぶんと懐かしいところまで来てしまった。こんなことがなかったら、Suzi Quatroなんて思い出すことなっかったなかも。


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Feeded by morning star
【2010/04/21 18:46 】 Diary | コメント(0) | トラックバック(0) |