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title:オヤジからのキラーパス

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Feeded by morning star
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つい先日の帰りの電車の中のことである。頭のてっぺんから出ているような甲高い声が車内に響いていた。

「ねえねえ、私がいなくて寂しかったぁ?」

声の主は?と見やると、そこには黒のワンピースを着た一人の女性が。いわゆるバルーンスカートというのか、スカート部が玉ねぎのように膨らんでいる。化粧も拙く、ぎこちない。まるで子供が好奇心から母親の化粧品を顔に塗りたくったかのようである。服装といい、化粧といい、立ち居振る舞いといい、実年齢とはかけ離れてやたらと幼稚に見える。いや、ひょっとするとそれらは年相応であって、単に顔が老けて見えるだけかもしれない。普段の手抜きがはっきりと見て取れるハリと輝きのない肌に、稚拙な技法で丹念に化粧をしたあとが見て取れ、20代といわれても、40代といわれても、納得してしまう。そんな感じなのである。ま、とにかく酔客を乗せた電車の中でもひときわ異彩を放っていたことは確かである。

対する相手の方は声が小さくて、その返事が聞き取れない。

「………」
「ふふふ、うれしっ!私もね、ずっと想っていたよ」
「………」
「二人は仲良しさんだもんね~ぇ」
「………」

その奇妙な女性の相手もまた女性であった。女と女という組み合わせについてとやかく言うつもりはない。しかし、このバルーン女のようなベタな愛情表現は、二人きりのときにしていただきたいものだ。ほろ酔い気分の乗客たちも、これにはすっかり悪酔いさせられていた。久しぶりにここまでの破壊力を持った人間に会った気がする。

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Feeded by morning star
【2008/09/12 14:07 】 Diary | コメント(5) | トラックバック(0) |

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