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title:オヤジからのキラーパス

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Feeded by morning star
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今朝、出勤途中の電車の中で携帯が鳴った。不用意にもマナーモードにするのを忘れていたのである。電話は高校時代の友人からだった。今、電車の中で話せないとだけ伝えて電話を切ろうとすると、彼からひと言。「分かった。これだけ聞いてくれ。Tが死んだ」と言って、電話が切れた。

ついにこの日が来たかと思った。Tは高校時代の同級生で、同じように東京の大学に進学し、一緒に夜遊びを重ねた仲間である。その彼が病に犯され、長い闘病生活を送っていることは前々から承知していた。それが、ある友人を介して、余命幾ばくもないと聞いたのは1か月ほど前のことだった。突然の訃報で動揺はしたが、その日がいつか近いうちに来るであろうことは意識のどこかで覚悟はしていた。

むしろ、Tの訃報を聞いて、最初に思い浮かべたのは、別の友人Yのことであった。我が高校の野球部の中心選手だったYとサッカー部に所属していた俺は3年生のときにはじめてクラスが一緒になり、お互いへのリスペクトから、すぐに気の会う友人となっていった。大学に入学してからは、同じアパートに部屋を借り、隣同士で住んでいた。

Tから固く口止めされていた彼の死期を俺だけに知らせてくれたのは、このYだった。実は、そのY自身も長く重い病気を患っている身である。TとYは故郷で闘病生活を続けながら、お互い同じ境遇に置かれたもの同士で頻繁に連絡を取り合っていたようである。Tから死期が近いことを知らされたY自身もまた、自らの生と死を見つめていたであろうことは想像に難くない。Tの死を聞いて、今、彼は何を思うのか。

「今度のメールは、Tの死を知らせるものになるかもしれないな」。それがYから来た最後のメールだった。「そのメールがいつまでも届かないことを祈っている」と返事を書いた。多分、彼のもとへは、真っ先に訃報が届いているはずだが、メールはまだ来ない。


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Feeded by morning star
【2006/12/04 16:39 】 Diary | コメント(6) | トラックバック(0) |

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