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title:オヤジからのキラーパス

昨日、久々にうどんを打った。なんといってもこの3連休のメインイベントである。朝食などに時間をかけてはいられない。ささっと簡単な朝食を済ませ、9時半ごろから作業を開始。まずは、水と塩を計量し塩水をつくる。これを粉とさっくりと合わせ、まとめたらボウルに入れ、布巾を掛けて寝かす。30分ほどすると粉に塩水がなじんで、先ほどよりしっとりとまとまりやすくなっている。これを取り出し、生地が滑らかになるまで10分ほど捏ねて、再びボウルの中へ入れて落ち着かせる。しばらくたったら生地をスーパーのビニール袋の中に入れ、上から足で踏む。生地が伸びたら、折りたたんでまた踏む。これを数回繰り返すと、次第に弾力が出て生地が伸びにくくなってくる。これを丸くまとめて、寝かすこと2時間半。この間にだしと天かすをつくり、だしを冷ましておく。最後に、たっぷり休養を取った生地を叩き起こし、仕上げにもう一度踏む。これを麺棒で伸ばして、切り、茹でたものを水にとって、ようやく完成となる。こうして、どうにかうどんにありつけたのは、すでに1時を回る時分となっていた。

今回は子供たちのリクエストで、「ひやひや」でいただくことにした。「ひやひや」とは冷たいうどんに冷たいだしを掛けて食べること。いってみれば、冷たいかけうどんだ。丼にうどんをとり、冷蔵庫で冷やしておいただしを張って、その上に蒲鉾と若布、天かすをのせ、ねぎとおろし生姜の薬味で食べる。茹で上がったうどんを水にとり、ぬめりを落としているときから予感はあったのだが…。う、うまいぃぃぃ!!今までに自分で打ったうどんの中でも3指に入るほどの出来だ!まず、なんといっても麺肌がとにかく滑らかである。乙女の素肌のようにすべすべで唇に心地よい。第一印象がすこぶるよろしい、別嬪さんだ。でもって歯を当てるとこれが、また、たおやかで上品。であるにもかかわらず、簡単にその浸入を許すことなく、むっちりとした弾力で歯をはね返してくる。ふむふむ、性格も申し分ないようだ。あぁ、快感ッ…!子供たちも、「おいしいっ!」を連発する。曰く、「冷凍うどんよりも、おいしい」。これは最大の褒め言葉だ。あれを超えるのは並大抵のことではない。さすがに子供たちも、今夏、食べ歩いた本場讃岐の名店のうどんよりうまいとまでは言わなかったが、当たり前だ。それなら父さんはとっくの昔に有名うどん屋のおっちゃんになっている。

今回、打ってみて「これは…!」と会得したものがひとつあった。うどん屋のおっちゃんに、一歩近づけた感覚だ。うどんは、生地をしっかり踏まないと、立ち食いうどんのような生気のない麺になってしまう。かといってやたら踏めばいいというものでもない。踏みすぎると、滑らかさも弾力もない、ただ硬いだけのうどんになる。素人にはこの踏み加減が難しい。今回は、そのころあいを足の裏で感じることができたのだ。踏まれている生地が「そろそろ、いいよ」と語りかけてくるような、そんな感じ。それに素直に従ってみたのだが、これがドンピシャ。やはり、踏む時間や時間や回数ではないのである。そんなものはコンディションによって変わってくる。最後にものをいうのは、自分の感性である。これまでうまいうどんができたのは、たまたまだったが、今回のは違う。

今回は、暑くもなく寒くもないという気候の中での作業だったので、水や塩の量、寝かせる時間などを調整する必要はほとんどなかった。いわば「標準」で十分だった。勘所は踏み加減だけ。そのことも味方したと思う。今回、足の裏に感じた感触を基準にしていけば、さらに奥深いところへ進めそうな気がしてきた。最近、フットボールでは衰えを隠せない俺の脚だが、まだまだ捨てたものではない。

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Feeded by morning star
【2006/09/19 14:14 】 Foods | コメント(8) | トラックバック(0) |