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title:オヤジからのキラーパス

我が家のリビングルームとキッチンの間には、いわゆる対面カウンターが設けられている。リビングルーム側にやや張り出したカウンターの下のスペースがもったいないということで、入居してしばらくしてそこに棚をつくった。書籍類はもちろん、小物やティッシュペーパー、ゴミ箱、冬には石油ファンヒーターを設置するスペースまである、なかなかの自信作だった。

土曜日の夕方、サッカーの練習から帰ると、家人がその棚をつくり替えてくれと言い出した。確かによく見ると、数年前につくったその棚は白いペイントが変色し始めている。家人曰く、今度のものはパインの無垢材にオイル仕上げしたものにして欲しいとのこと。加えて、いくつかの改善点も注文されてしまった。この棚をつくったときの苦労が脳裏をかすめる。これは大変なことになりそうだ。週末につくり上げてしまうとなると、徹夜しなければならないかもしれない。まずい…。

早速、DIY店に下見に行き、使えそうな木材のサイズと価格をチェックして来る。それからスペースを採寸し直し、家人の注文に従って、図面を引く。その図面をもとに、どのサイズの木材をどのようにカットすればいちばんコストが抑えられるかを考えながら、板取りを工夫する。これはもうパズルのよう。ああでもない、こうでもないと何度も図面を引き直す。これだけで深夜になってしまった。出来上がった図面はやたら複雑なものになっている。チェックするたびに、取りきれていない部材が見つかったりして、かなり往生した。

翌日は、朝から今ある棚の分解に取り掛かる。分解した棚板をのこぎりで挽き、再び組み上げて、息子の机の下に収納できるような本棚に変身させる。この作業に、午前中いっぱい取られてしまった。この分では、徹夜作業もいたしかたないか…。

午後、DIY店に出かけ、木材を購入する。購入後、そこの工作室に木材のカットを依頼する。何しろパズルのように複雑な板取りになっていてカット数が多い上に、切り抜き部分もあるなど、工具と腕が限られた素人が切り出すには無理がある。ここはプロの手に委ねるしかない。

工作室の職人さんに板取りの図面を見せる。顔をしかめる職人さん。そりゃ、そうだろう。図面を引いた俺自身が、果たしてこれできちんと板取りができているのか自信がもてないくらい複雑なのだ。完成予想図と図面を照らし合わせながら、細かく説明する。しばらくして、職人さん曰く。「カット数も多いので、木材を引き取らせてくれませんか。来週末に来ていただければ、それまでに切り出しておきます」。なんと、今日中にはできない…。やったぁ!これで徹夜でつくり上げなくてもすみそうである。これには家人も、仕方がないという顔。

かくして俺は、深夜に行われる日本VSサウジアラビアのアジアカップ予選の中継を見られることになったのである。ただし、試合は明け方まで起きて観戦する努力に見合うものではなかった。多分、オシム監督の描いた図面通りの仕上がりではなかったのだと思う。

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Feeded by morning star
【2006/09/04 17:26 】 Hobby | コメント(6) | トラックバック(0) |