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title:オヤジからのキラーパス

昨日、久しぶりにスポーツ紙『日刊スポーツ』を買った。何も高校野球の決勝再試合の記事を読みたかったわけではない。もちろん、エッチな記事が読みたかったわけでもない! いつも持って出る通勤の友・文庫本を忘れたからである。ちなみに今は実家の本棚から失敬してきた『闇の傀儡師』藤沢周平著を読んでいる最中。話が佳境に入ってきたところだったので、通勤時間の読書を楽しみにしていた身としてはけっこう痛い忘れ物となってしまった。そこで仕方なく、W杯の時期に毎日買っていた『日刊スポーツ』を手にしたという次第である。ところが、これが功奏した。高校野球の記事を読み飛ばし、フットボールのページに差し掛かったときに、面白い連載を発見したのだ。そこには小学生の練習にも応用できるメニューとしてオシムの練習方法が紹介されていた。

ルールはいたって簡単。適当な大きさのグリッドを仕切り、その中で4対1のボール回しを行うというもの。イメージとしては以下の図1のようになる。
*◎がボールを回す側、○がそれを取りに行く側

          図1
             ◎            ◎


                    ○


             ◎            ◎


グリッドの頂点に4人が位置し、彼らが回すボールを1人のオニが取りに行くというものである。普通の4対1のボール回しなら、何と言うこともない。小学生レベルでもあまりボールを取られずに楽に回すことができるであろう。ところがここからがオシムの違うところ。このボール回しに、1.ボールを回す側は対角線上の味方にはパスできない。2.一度に2つのボールを使う。という約束事を設けてある。これがどういうことになるのか…。ボールを回す側は、図2のように常に2つのボール(● 印)を対角線上にキープしないとボールボールが回らないのである。

          図2
             ◎ →           ◎
             ↓ ●

                    ○

                           ● ↑
             ◎           ← ◎

図2の場合、ボールをキープしているプレーヤーには、対角線上のプレーヤーを除く2つのパスコースがあることが分かる。ところが、これが隣り合うプレーヤーでボールをキープした場合(図3)には、それぞれのプレーヤーのパスコースは1方向に限定されてしまうことになる。こうなるとボールを取りに行く側はたやすくボールを奪うことができる。

          図3
             ◎ →     ×    ← ◎
             ↓ ●           ● ↓

                     ○


             ◎               ◎


つまり、ボールを回す側は、ボールとオニ、味方を同時に視野に入れ、常に次のプレーを意識しながら、頭を使ってボールが常に対角線上に来るようにパス回しを行わなければいけないことになる。もちろん、技術的には小学生レベルでも十分に対応できるものである。でありながら、フットボールにおいて不可欠な、ボールと味方、敵のプレーヤーを同時に視野に入れてプレーすること、先、または先の先を読んでプレーすること、アイコンタクトや声をかけることでプレーヤー相互の意思の疎通を図るといった行為を要求されることとなる。なるほど、ね…。至極シンプルなのに、実によく考えられたメニューだと改めて感心。早速我がチームの練習にも取り入れてみようと思う。

『日刊スポーツ』では、これから数回にわたって、オシムの練習メニューの中から、こうした小学生レベルでも応用できるものを取り上げて、紹介していく予定らしい。W杯の時期に続き、またしばらく『日刊スポーツ』を買い続けることになりそうだ。え、今日? もちろん買いましたとも、はい。今日、紹介されていたのは、オシムの練習の独創性の象徴のように喧伝されている5色のビブスを使ったパス回しだった。これを我がチームの練習にいきなり取り入れるとなると、最初はかなりの混乱をきたしそうである。ビブスの色を3色に減らすなどのアレンジメントで、難易度を下げる方法を考えてみたいと思う。



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【2006/08/23 15:12 】 Kids & Kids' Football | コメント(6) | トラックバック(0) |