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title:オヤジからのキラーパス

明後日の午後から、妻の実家に行く。そこでひと足先に帰っている妻と子供と合流し、日曜日までの短い夏休みをかの地で過ごすことになっている。

聞いてみると、旦那連中の中には、妻の実家が苦手という人が案外に多い。その逆もまた然り。居場所がない。することがない。理由はいろいろあるが、とにかく落ち着かないらしい。久々に娘や孫に囲まれて笑顔を浮かべている義父母から見ると、血縁のないのは自分だけということになる。このことが居心地の悪さに関係しているのかもしれない。これに義理の兄弟姉妹やその子供たちが加われば居心地の悪さはさらなるものになるらしい。ところが俺はと言えば、これがまったく気にならないのである。気にならないどころかむしろ楽しみでさえある。そうした神経の細やかさが磨り減ってしまっているのかもしれない。

義父は昔気質の人で、無駄なことはほとんどしゃべらない。毎晩のように二人で晩酌を酌み交わすのだが、お互い無言のままということも珍しくない。それでも居づらいという感覚はまったくない。本当に旨い酒が呑めている。無骨ではあるが優しい人である。対照的に義母は気さくで話し好きな人で、義父への愚痴もよく聞かされるのだが、それも嫌味がなく、聞いていて苦にならない。むしろ、面白い、楽しい。妻も、日ごろのストレスから開放され、すこぶる機嫌がいい。俺はといえばそんな中で、近所を散歩したり、寝転んで本を読んだり、みんなで小旅行を楽しんだり、いらぬ気遣いをすることもなく、普段とはまったく違う時間の流れを楽しませてもらっている。

そんな中で俺が特に楽しみにしているのが、夕食の買い出しである。妻の実家のあたりはとにかく魚が旨い。しかも、安い。夕方になると妻や義母と一緒に近くの大型鮮魚店に出かけるのが滞在中の日課でもある。これが楽しい。今の時期だと岩牡蠣か。プリップリであま~い、手のひらほども大きな牡蠣が1個200円ぐらい。これにはもう笑うしかない。こんなのを毎日あれこれと買い込んで夕食となる。その食卓はまるで船盛り状態。加えてかの地は酒がまた旨い。日本有数の酒処である。最近では日本酒を口にすることが少なくなった俺だが、このときばかりは義父に倣って辛めの少しキックのある日本酒をいただく。決して端麗とか淡口とか、そういう上品な酒ではない。地元の人が毎晩晩酌で呑んでいる普通の安い酒である。これがまた、旨いのだ。旨い魚に旨い酒。これで妻の実家が苦痛などといったら罰が当たりそうだ。

今回もまた、車のバゲージスペースに、クーラーボックスに詰めた鮮魚や野菜、そして日本酒を山のように積み込んで帰ってくることになるのだろう。
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Feeded by morning star
【2006/08/02 16:20 】 Diary | コメント(9) | トラックバック(0) |