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title:オヤジからのキラーパス

今の社会が抱える閉塞感の原因は、世の中の価値基準の多様性が失われ、それがお金に一元化されつつあることにあると思う。さらに、そのお金や地位、学歴を得られるのが、高賃金、高学歴の家庭に育った人間に限定されつつあることが問題を深刻化させている。子供を早くから塾に通わせたり、名門私立校で学ばせることのできる、一部の金持ちしか参入できない不平等な競争社会。持たざる者がこのレースに参加しようとなると、限られた資源を少ない子供に集中させることで対応せざるを得ない。それが「もっと子供をつくりたくても子育てや教育にお金がかかりすぎるためつくれない」という状況を生んでいると思う。

お金や地位、学歴なんて本人の努力次第で何とかなるというのは、事実ではあるが、いまや例外的といっていいほど稀な例である。少なくとも普遍的な事実ではない。

社会が創出した富を、それぞれの時代が求める効率性や公平性をもって再分配するシステムを構築することこそが政治の役割だと思う。しかし、現在の日本では、いびつな再分配システムの中で、持たざる者たちが納得のいかない競争を強いられている。そしてその結果として、国民の半数以上もが「子供を産み育てにくい」と感じているのが実情なのだ。これは異常である。失政の産物以外の何ものでもない。小泉首相はまずそのことを知る必要がある。「その他大勢」として生きている人の苦しみや痛みを感じることのできる感性が必要である。先の衆院選の圧勝が、彼を裸の王様にしている。


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【2006/05/01 16:46 】 Politics | コメント(2) | トラックバック(0) |