title:オヤジからのキラーパス

昨日、福井県おおい町の町議会は、12人中11人の賛成多数で大飯原発の再稼働を了承した。先月の26日に開かれた住民説明会では、住民から「再稼働判断は拙速だ」とする意見が続出したというのにもかかわらずこういう結果が導かれるあたり、小さな町の町会議員とはいえ、彼らも立派な政治ゴロということか。

原発の存続に関しては、今回のように反対派と推進派に色分けされて語られることが多いが、事はそんなに単純ではないと思う。福島第一原発の事故以来、政治屋や原発メーカーなど原発を推進することによって利益を得られるごく一部の人を除いて、ほとんどの人が原発はない方がいいと考えているのは間違いないと思う。しかし、原発廃絶という思いは同じでも、そこに至るまでの道程に関しては、人によってそれぞれ思いが違うのではなかろうか。

今すぐ全廃できるのか、できないのか。仮に、今すぐ全廃することができない(現実的でない)と判断した場合には、どの程度のメリットを見込んで、どの程度のリスクを引き受けていくのか。ここらあたりは意見が分かれるところだろう。

どのような安全基準に基づいて、どのような廃炉スケジュールで、いつまでに原発を廃絶するのか。その計画の後ろ盾として、どのような開発行程のもとに代替エネルギーを手当てしていくのか。そういった具体的な道筋こそが話し合われるべきで、ひとつひとつの原発をとらえて再稼働に「賛成だ」「反対だ」いう議論は、あまり意味がないように思えてしようがない。



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【2012/05/15 16:53 】 Diary | コメント(0) | トラックバック(1) |

小さいころから、将棋も囲碁もからっきしダメだった。何手か先を読んでいるうちに、頭の中の盤面がぐちゃぐちゃになってしまうようなありさまで、一度も熱中できた経験がない。しかし、棋士たちのさまざまなエピソードには、ある種人間離れした能力を持つ、スーパーエキスパートとして生きてきた者ならではの妙味、深みがあり、全くの門外漢でありながら興味をひかれることが多い。

先日も、米長邦雄永世棋聖がコンピュータ将棋ソフトと対戦した時のことを語ったちょいと面白い新聞記事を目にした。彼が対戦したのは、過去の何万局ものデータを蓄え、最大で1秒間で1800万手を読むというコンピュータ。これを相手に人間側が最善手を指し続けたとしても、とても敵うわけがない。そこで彼が取った方策が「最善の手は取らない」ことだった。彼はいきなり6二玉という、あり得ない手から始め、コンピュータを惑わす作戦に出たという。実際、コンピュータは自分のデータにない「奇手」に戸惑い、飛車を無駄に左右に動かし、リスクを回避するようなそぶりも見せたらしい。しかし、ここぞという場面で米長は勝負に出て、最善手を指してしまう。それが痛恨の一手となり、対戦を落としてしまったという。

今回は米長を破ったとはいえ、コンピュータは計算しつくしたものと計算では読めないものを総合的に判断する力、つまり「大局観」を持つことはできない。それを念頭に指し続ければ人間が完全にコンピュータに負けるのはかなり先のことになるだろうと米長は言う。

ここのところ日本は過去に経験したことのない「奇手」に見舞われ続けている。従来であれば、政治家が官僚というコンピュータを使い、処理させておけば何とかなったことが、どれも手詰まりになってきている。今、日本に求められているのは、まさに「大局観」を持つリーダではなかろうか。いっそのこと、プロ棋士やプロ雀士に政治を任せてみるのもいいかもしれない。



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【2012/05/14 15:02 】 Diary | コメント(0) | トラックバック(1) |

俺は毎年、暑い時期になると短パンで出勤し、会社に着いてからジーパンに履き替え、退社時にまた短パンに履き替えるということをしている。ところがだ。これが、行きつけの店のママに言わせると「常識に欠けている」出勤姿ということになる。特に、クール素材のシャカシャカとした質感がよろしくないそうだ。

汗ばむほどの陽気となった昨日のこと。街を歩いていて、とんでもない恰好をした人に出会った。それは、見るからにホームレスといったいでたちの初老の男性だった。かといって、彼の服装が特別に不潔だったわけではない。むしろそういう人にしては小ぎれいな方であった。とんでもなかったのは、着用していたアイテムである。何と、彼が下半身にまとっていたのは、可愛らしいミニスカートだったのだ!確かに涼しそうで、これからの季節にはよさそうだが、そのビジュアル・インパクトにはぶっ飛んだ。俺の短パン出勤なんて、常識的すぎてつまんないぐらいだ。ママにもぜひ見せてあげたかった。



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【2012/05/02 13:42 】 Diary | コメント(0) | トラックバック(1) |

渋谷ヒカリエがオープンした。開店初日だった昨日は大変な混雑だった。何でも20代後半以上の女性をメインターゲットにしているとかで、ズバリその通りの客層であったように感じられた。あと、渋谷という土地柄なのか、細身のスーツに身を包んだIT系企業勤務と思われる若いサラリーマンの姿も目に付いた。いずれにせよ、われらオヤジ連中は相手にされていない感じで、唯一、A&Fなどがはいっている4Fだけが居心地がいい。

開店2日目となった今日の人の入り具合はいたって普通。昨日の混雑ぶりが嘘のようだ。オープン時期からすると、ゴールデン・ウイークの来客を当て込んでいるのだろう。明日になればまた大混雑となるのかもしれない。

5月22日には、東京スカイツリーが開業する。こちらは大混雑を懸念して、あえてゴールデン・ウイーク後の開業としたという、もっともらしい噂も耳にする。確かに、東京スカイツリー駅や押上駅のキャパシティを考えると、あそこに大勢の人が押し掛けたら大変なことになるのではないかと心配になる。スカイツリーから溢れた人が構内からホームまで連なり、身動きできなくなるようなことになりはしないか。

開業を目前に、マスコミへの露出も増え、ますます多くの人々の関心が集まっている。先日は高さ450mのところにある「展望回廊」からの眺めが紹介されていた。みんな本当にあんなものが見たいのだろうか。金を払って怖い思いをしに行く人がそんなに大勢いること自体、高所恐怖症の俺には理解できない。



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【2012/04/27 12:04 】 Diary | コメント(0) | トラックバック(1) |

最近、通勤で使っている路線のダイヤ改正が行われ、急行・準急の本数が増えた。朝の時間帯は、2本に1本が急行もしくは準急である。その分、各駅停車の運行に皺寄せがきて、急行・準急の通過待ち箇所が増えたり、停車時間が長くなってしまった。急行をやり過ごして各駅停車を使ってきた俺にとってはありがたくないダイヤ改正である。各駅停車なら座れることも多かったし、所要時間も急行と比べて数分しか変わらなかったのだが、ダイヤ改正後はその差が10数分に広がったように感じる。「のんびり」はいいのだが「だらだら」が嫌で、その日は途中で急行に乗り換えることにした。

急行に乗り込んでみると、案の定それなりに混雑している。あのまま座っていった方がよかったかなと少々後悔したが、幸運にも奥の方にぽっかりと空いたスペースを見つけることができた。文庫本を開いて読むぐらいのスペースは十分確保できそうである。俺はすぐさまそのスペースに身体を滑り込ませた。

近くには、40歳前後と思われる女性が立っていた。その女性は、新参者の俺をじろりとひと睨みした。人一倍警戒心が強いのだろうか。それにしても、感じが悪い。おまけに、次の瞬間には、くるりと背を向けるではないか。いったい何様のつもりだ。混雑した朝の電車の中のことだ。運悪く好みのタイプではない男性と居合わせることもあるだろう。そのくらい我慢せんかい。我慢される俺の身にもなってみろ。目的の駅に到着するまでのほんの数分のこととはいえ、朝からひどく不快な気分にさせられた。

憮然とした気分を引きずったまま、会社に着いて、トイレで用を足そうとジーパンのチャックに手をやった時のことである。俺は、電車で乗り合わせた女性が見せたあの失礼な態度の理由を瞬時に理解した。何と、そこはすでに準備が整った状態であった。おそらく家からずっとチャックが開けっ放しになっていたに違いない。朝から不快な思いをしたのは、むしろ彼女の方である。ご覧いただいたものが喜んでいただけるものでなくて、申し訳ない思いでいっぱいだ。



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【2012/03/28 16:02 】 Diary | コメント(0) | トラックバック(1) |

先週末のこと。10数年ぶりになろうか。久々に燻製をつくった。最近、ハイボールとかを家で呑っていると、無性にスモークアーモンドが食べたくなる時がある。それで買い物のついでにいろいろな店でスモークアーモンドを探してみたのだが、これが案外置いてない。となると、自分でつくるしかないなと腹をくくった次第である。

おあつらえ向きに先週知人がコストコで買ってきてくれたミックスナッツの封を開けたところだった。コストコらしい大容量のパッケージなので、1回ではスモークしきれないぐらい材料はたっぷりとある。ホームセンターでスモーク材を入手する。おが屑のようなものを棒状に成形したもので、一度火を点けると燻り続け、燃え尽きるまで消えることがない。燻煙時間はその長さで調整する。こいつに店でもらってきた段ボールと植木鉢の下に敷いていたレンガの板、電子レンジに付属の金網台、ステンレスのザルを用意すれば準備はOK。

まずは、スモーク材をだいたい20分相当と思われる長さに割り、バーナーで火を点ける。そいつをレンガの板の上に置き、その上に金網台を設置し、ミックスナッツを入れた金ザルを乗せる。空いたスペースには、ついでにゆで卵も。全体を覆い隠すように段ボールの箱をかぶせる。途中、金ザルを取りだし、スモークが均等にあたるよう、ナッツを混ぜてやる。ナッツをはじめ、ゆで卵やチーズ、干物など、そのままスモークできる素材は、塩漬け、塩抜き、乾燥といった手順が省けるのでいたって簡単だ。燻煙時間も20分ほどで済む。

燻煙を終えたスモークミックスナッツは想像以上のできだった。燻煙にあたってほんのり温かかったナッツが、少しずつ冷めるにしたがって風味が変化していくのも面白かった。何といっても、想像通りハイボールとの相性がばっちりだった。

翌日、冷蔵庫にあった豚バラの塩豚を室温に戻し、4時間ほどスモークしてみた。最後に残りのナッツも軽く燻煙。抜群にうまいベーコンが出来上がった。ソミュール液に漬け込むやり方に比べると、塩豚を転用するつくり方はめちゃくちゃお手軽。おすすめだ。こちらも時間が経って味が馴染んだ翌日からは、さらに旨みが増した。

この日は、燻煙をかけている間、何度も様子を確かめたので、俺自身も結構煙を浴びた。おかげでいい具合に燻されてしまった。こちらもすっかり脂も抜け、適度に枯れているので、いい味に仕上がっているはず。どなたかお召し上がりになりたいご婦人がいらっしゃいましたら、遠慮なく、どうぞ。



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【2012/03/01 16:53 】 Diary | コメント(4) | トラックバック(1) |

いつもの横丁の店で飲んだ帰りのこと。駅まで来て、忘れ物をしたのに気付いた。いったん店まで取って返し、再び駅に戻ったときには、先ほど乗ろうとした各駅停車はすでに出発してしまっており、ホームには大量の酔っ払いを飲み込んだ急行列車が停まっていた。やり過ごして次の各駅停車に乗って座って帰るという手もあったが、とりあえず眼の前の急行列車に飛び乗った。

何度目かの停車駅に着いたとき、急行列車は先発した各駅停車に追いついた。少しでも早く帰宅したいという思いもないでもなかったが、人混みに揺られながら帰る気にもなれず、結局はその駅で乗り換えて、各駅停車のシートに身を委ねることにした。

人もまばらな電車のなか。酔いも手伝っていたのかもしれない。忘れ物をして店まで取りに戻った俺が、乗りそこねた各駅停車にちゃんと座れているのがとても不思議に思えた。「これって、まるでタイムマシンじゃん」。酔っぱらいの頭の中で、サディステック・ミカバンドが鳴っていた。



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【2012/02/28 18:01 】 Diary | コメント(0) | トラックバック(1) |